【熱が出ても、もう迷わない!!】こどもの解熱剤、使う?使わない?
こんちは、春でございますよー。
今日は、ママあるある第一位!
「けっきょく、解熱剤って使っていいの?!ダメなの?!」
にお答えしたいと思いまっす。
そもそもどうして熱がでるのか
熱が出る仕組みはいろんな本やサイトに書かれてますが、どーも、、、こむずかしいんですよね。
『生体防御反応』『サイトカイン』『免疫の活性化』
……春はもう少し分かりやすく伝えたい!
もっとバシッと!ザクッと!!ポンッと!(この表現こそ分かりにくい。笑)
大切なのは、これです!
風邪ウイルスの『せいで』 熱が『出てしまう』。
ではなく、
風邪ウイルスと『戦うために』 熱を『出してる』。
どうでしょう?ポンッとわかってもらえましたか?
これだけ分かってもらえたら、風邪への対処なんてちょろいもんです。
もう少し説明しますと、
『風邪ウイルスと戦うべく、体が自分で体温を上げてがんばっている』んです。
ってことは、ママはその戦いを応援しなくてはいけません。
応援するって、何をすればいいのかって?
単純明快にいうと、
『休息(睡眠)』 と 『水分補給』 !!!
このふたつです!
このふたつができているのなら、解熱剤を使ってウイルスとの戦いを邪魔するのは得策とはいえません。
逆にいうと、高熱のせいで『眠れない』 『水分が摂れない』のであれば、解熱剤を使用したほうがよいということ。
解熱剤を使用する目的は、『熱を下げること』ではありません。
熱を下げることによって
『眠れるようにしてあげること』
『水分を摂れるようにしてあげること』
だということを忘れないでください。
解熱剤をすすめられないワケ
1. ウイルスとの戦いの邪魔になる!
上にあげたように、いたずらに解熱剤を使用することはウイルスとの戦いを邪魔することになりますので、賛成できません。これがいちばん大きな理由。
2. 『解熱剤を使用すると治るまでの期間が延びる』?『副作用が心配』?
これについては微妙なところです。
なぜなら、『治るまでの期間が延びる』という研究結果は水ぼうそうの子どもを対象にしたものなので、風邪にあてはまるかと言われれば???ですし、
『副作用』は、小児科で処方される効果の緩い解熱剤ではほとんど心配いりません。
3. 『風邪以外の病気だと、致命的?!』
風邪と似た症状が出ることもある
『水ぼうそう』
『インフルエンザ』
『デング熱』
などは解熱剤の種類によっては症状が重篤になったり、致命的な合併症を引き起こすことがあります。
解熱剤を使用するとしても、病院に行かずに市販の解熱剤をつかうことはとても危険です。
上の3つは医者でも風邪と間違えることもある病気。
風邪と診断されないうちは、親判断での解熱剤使用は避けたほうが無難です。
4. 『熱型がわからなくなる』
熱型とは、熱の上がり下がりのパターンのこと。
病気にはそれぞれ基本の熱型というものがあります。
風邪のように朝に低くなり夜にかけて高くなるもの、
インフルエンザのようにひたすら高熱が続くもの、など様々。
解熱剤を使ってしまうとこの熱のパターンが見えづらくなってしまうんです。
病院勤務の頃はよく医師から言われていましたね~。
「熱型の判断ができなくなるから、むやみに解熱剤は使ってはいけないよ。」と。
解熱剤つかうタイミングは?
先に述べたように『眠れない』『水分が摂れない』ときには使用が薦められますが、
まず大前提として、熱が上がりきってから使うようにしてくださいね!
なぜならば、熱があがっている途中で使っても効果はほとんど期待できないから。
寒気がするときは熱がまだまだ上がるサインです!
温かく安静にして、あがりきるのを待ちましょう。
寒気がおさまって熱くなってきたら、熱があがりきった証拠です。
終わりに
どうでしたか?
サクッと分かってもらえたでしょうか!
ぶっちゃけますと、こんなにも世の中のお母さんたちが悩んでいるのは小児科にも原因があると思います。
だって、こどもが熱を出せば誰だって慌てます。
熱を下げて楽にしてやりたいと思うのが親心。
そんなとき医師から
「しんどそうだったら解熱剤使ってあげてください」
「38.5℃以上だったら使ってもいいですよ」
なんて言われたら、使いたくもなります。当然です。
小児科が忙しいのもわかります。
でも、お母さんたちは聞きたくても聞きづらいんです。
バタバタしてる診察室で、あれもこれも質問なんてできない。
だからこそ、医師でも看護師でも、もうお母さんに少し詳しく説明してあげられないものですかね。
そうしてお母さんたちが自信をもって自宅で看病できるようになれば、小児科の忙しさも少しはマシになるんじゃあ、、、なんて考えてしまう春でした。
ちゃんちゃん。